具体的な抗原除去と注意点及び予防方法

アレルギー性鼻炎に対する具体的な抗原(アレルゲン)除去と回避方法(注意点及び予防方法)

アレルギー治療の第一歩は、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)を除去、回避することです。以下の説明をよく読んで注意しましょう。

  1. 室内塵の除去
  2. 花粉の回避
  3. ペット(イヌ、ネコ、ハムスター、モルモットなど)の回避
  4. 昆虫(ガ、ユスリカ)の回避
  5. その他生活上の注意点

1.室内塵の除去(ダニ、アスペルギルスやカンジダなどのカビ類、ゴキブリ、動物のフケ)

まるちゃん

室内のホコリ(ハウスダスト)には、ダニ、カビ、ゴキブリ、動物のフケなど多種多様のアレルゲンが含まれています。これらの多くは、暖かく湿気が多いところに多く見られます。こまめに室内の掃除を行うことが最も大切です。

<具体的な除去・回避をするには?>

  • 掃除機でホコリを吸引する。掃除機の空気の吐き出し口は戸外へ向け、掃除機がけは吸引部をゆっくりと動かし、1畳あたり30秒以上の時間をかけ、週に2回以上行う。
    拭き掃除にはかたくしぼった雑巾を利用する。
  • ② 布張りのソファー、カーペット、畳は出来るだけやめる
  • ③ ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかける
  • ふとん、じゅうたん等はひんぱんに日光にあてる。途中2~3回裏返し、干し終わった後には必ず表面を掃除機で吸引する。布団は週2回以上干すことが理想。困難な時は室内干しや布団乾燥機で、ふとんの湿気を減らす。週に1回以上、掃除機をかける。
  • ⑤ フローリングなどのホコリのたちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける。
  • ⑥ シーツ、ふとんカバー、枕カバー等は週に1回以上、たくさんの水で洗濯する
  • ⑦ エアコンのつけ始めの10分間は換気を行う。また、フィルターを定期的に掃除する。
  • ⑧ カビの生えたものを身の回りから取り除くのはもちろん、浴室、壁、冷蔵庫等は除菌する。
  • ⑨ おもちゃはほこりのつきにくい木製やプラスチック製とし、ぬいぐるみは避ける。

2.花粉の回避

毎年ある時期になると、「くしゃみ」「水のような鼻水」「鼻づまり」等の症状がある方は、「症状をどうにかできないか・・・」と思われるでしょう。症状を軽くする最善の方法は、当たり前かと思われるかもしれませんが、「花粉を吸い込まないこと!」です。
「花粉を吸い込まない」ためには、日頃お気をつけいただきたいことがあります。

<具体的な除去・回避をするには?>

① 花粉情報に注意する

飛散花粉 注意すべき時期
樹木花粉(スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ等) 2月~5月
イネ科花粉(カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ等) 4月~8月
雑草花粉(ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ等) 8月~10月

※アレルゲンとなる花粉が飛ぶ時期に症状を起こしますので、この時期には早めに病院へ行き予防治療をしましょう。

晴天(特に雨上がり)、強風時など、数多くの花粉が飛ぶときには・・・

  • 外出しない
  • 特に、スギ・ヒノキの木が多い所(山、ゴルフ場、温泉)、カモガヤ・ブタクサの多い所(空き地、堤防など)には行かない。
  • 洗濯物や寝具は外で干さない。

    洗濯物、寝具を外で干してしまったときには・・・

    イ) とり込む前に、洗濯物はそれについた花粉を十分にふるい落とす。
    ロ) 寝具は、よく棒でたたいたり、電気掃除機で寝具についた花粉をよく吸い取る。

  • 窓や戸はきちんと閉めておく
  • 換気の窓は小さく開け、短時間にとどめる

どうしても外出しなければならないときには・・・

  • 必ず帽子、花粉症用のメガネ、花粉症用のマスクを着用する。
  • 帰って来た時には、玄関先で身につけていた帽子、マスク、コートをとり、衣類や髪についていた花粉をよく払い落としてから、家の中に入る。
  • そして、帽子、マスク、コートは玄関近くにおき、部屋の中に入る。
  • 外出した後には、すぐにうがいをし、眼や鼻腔内も含め、ていねいに顔を洗い、鼻をかむ。
ぷーちゃん
  • ② 表面がけばけばした毛織物などのコートの使用を避ける(花粉が付きにくく落としやすい、レインコートのようなナイロン生地がおすすめです)
  • ③ 空気清浄機を設置する
  • ④ 家の近くに生えているイネ科植物、雑草を取り除く。
  • ⑤ 掃除を励行する。特に窓際を念入りに掃除する
  • ⑥ 部屋、特に居間、寝室など長時間いる部屋はこまめに掃除する。
  • ⑦ 掃除のとき、電気掃除機、ぬれ雑巾、化学雑巾を使用し、ホウキやハタキは使わない。
  • ⑧ 毎日お風呂に入り、頭髪や体をよく洗う。

3.ペット(イヌ、ネコ、ハムスター、モルモットなど)の回避

王ぷぅ

動物に直接触れるだけでなく、室内を浮遊する動物のフケを吸入することからも症状が引き起こされます。ペットを飼っていない家庭でも、ペットを飼育している人の出入りがある場合には、室内に動物アレルゲンが持ち込まれてしまうので注意が必要です。

<具体的な除去・回避をするには?>

  • ① 原因となるペットを飼わないようにする。
    もし飼っている場合であれば、部屋で飼わない。
  • ② ペットの飼育をやめた後も、数ヶ月はていねいに掃除する。
  • ③ 動物の毛、羽毛等原因となりうるものを用いた衣類、寝具などを避ける。

4.昆虫(ガ、ユスリカ)の回避

ガやチョウのりん毛、りん粉、死骸および河畔や湖沼で蚊柱をつくるユスリカの死骸は空中を漂っています。これらは初夏から秋にかけて多くなります。
※注意すべき時期:5月~7月及び10月~11月

<具体的な除去・回避をするには?>

これらの昆虫の粒子が空中に多く存在する時期には、花粉と同様の注意が必要です。
また、庭木の防虫対策を行い毛虫、ガ等が発生しないようにします。蛍光灯やLED のカバーにも昆虫の死骸がありますので、カバーを外してマメに掃除をしましょう。

5.その他生活上の注意点

  • ① 室内の乾燥を防ぐ。部屋の湿度を50%、室温を20~25度に保つよう努力する
  • ② たばこの煙を避ける
  • ③ 適度な運動を行う(ただし、水泳は鼻の粘膜の過敏性を高め、症状を悪化させることがあるので、要注意です)

以上のことにご注意いただくことで花粉やアレルギーの原因となる物質を体内に吸い込むことを減らすことができます。 地球上に住む限りすべてを完璧にすることは不可能ですし、長続きしないので、無理なくやれることからやり始める事が重要です。